今年は台風の心配もなく、晴天となり高原の風を感じる気持ちの良い一日となりました。4年連続して、8月末に開催されているこ会の特徴は、先ず東京を離れての会場であることと、普段は朗読指導をしている講師が集っての朗読会ということがあげられます。
プログラムは3部構成で、1部は軽井沢の土地にちなんだ内容を取り上げました。今回は中軽井沢の星野温泉で起きた「にせ赤い鳥事件」を導入として、鈴木三重吉監修の雑誌「赤い鳥」から童話を3作を朗読しました。2部では「昭和100年戦後80年の想いで」というテーマで、4人の講師が作品を選び、それぞれのカラーで朗読し、2部の最後の作品向田邦子の「続ツルチック」のラストに谷川俊太郎の名が登場する流れで3部へと続き、3部では音の響きが個性的な谷川作品を3人の声で表現しました。個の朗読から群読へ、そしてエンディングはお客様も参加しての群読(今回は「生きる」)でした。最後に参加者全員で声を出す群読は毎回好評を博しています。来年もこの時期の開催を予定していますので、どうぞご参加ください。生活の中で楽しむ朗読の輪の広がりを期待しています。
小さな朗読会in中軽井沢
